【重要情報】荷物事故を起こしてしまった!賠償責任は誰にあるの?!

目次

はじめに

いきなりですが、トラックドライバーをしている時によくこんなこと聞かれました。

  • 荷主(お客さん)から預かっている大事な荷物を破損させてしまったらどうなるの?
  • 弁償することはあるの?
  • ある場合、誰が弁償するの?

この記事では、これらの疑問に答えていきたいと思います。

『運送業界の業界用語』あなたはいくつ分かりますか?

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運送業界における荷物事故

まず運送業界における荷物事故とは、その名の通り、お客さん(荷主)から預かった大切な荷物を破損させてしまうことを言います。

1.荷物事故はよくあるもの?

本来、あってはならないことなのですが、トラックドライバーをしていると絶対に荷物事故を起こしてしまうと思います。

事故の大小あると思いますが、荷物事故を1度も起こしたことがないトラックドライバーは、残念ながらいません。

2.荷物事故は誰が判断するの?

荷物を落としてしまったりして、商品や製品自体が破損してしまった場合は、問答無用で荷物事故ですが、荷物事故かそうではないか判断が難しい場合、誰が判断するのでしょうか。

運送業界では荷物事故になるか・ならないかを判断するのは、基本的に荷主(お客さん)の判断になります。

そのため、中に入っている商品や製品に全く破損がなく、段ボールが少し擦れている程度であっても荷主(お客さん)が《荷物事故》と判断すれば荷物事故になります。

逆に、段ボールに大きな穴が開いてしまっても荷主(お客さん)が《大丈夫》と判断した場合は荷物事故にはなりません。

3.実際にあった荷物事故

ここでは実際にどんな荷物事故があるのかいくつか紹介します。

実際にあった荷物事故事例
  • 走行中の荷崩れを起こし積んでいた商品を破損
  • 手が滑りガラス製品を割ってしまう
  • フォークリフトの爪で荷物を刺してしまった
  • 段ボール製品に穴をあけてしまった   など

荷物事故の賠償や弁償について

結論から先に言いますが、運送業界における荷物事故ですが賠償や弁償があります。

1.弁償方法

良い書き方ではないかもしれませんが、賠償・弁償方法は単純で《お金を払う》ということです。

破損させてしまった商品・製品の金額が荷主(お客さん)側から運送会社に請求がきますので、その請求額を支払うという形になります。

重大荷物事故(荷物全損・高額商品破損など)の場合、上記の他に損害賠償を請求されることがあります。

荷物事故の弁償は誰がするの?

上記で《運送会社に請求がくる》紹介しましたが、では誰お金を払うのでしょうか?

この答えですが、荷主からの請求は《運送会社》にきます。その請求されたお金を払うのは、荷物事故を起こした《トラックドライバー》《運送会社》になります。

私が知りうる限り、荷物事故を起こしたトラックドライバーに賠償金や弁償金の負担が全くないという運送会社は、ほとんどありません。

1.トラックドライバーに請求!法律的に問題は?

荷物事故または、車両事故に対して、労働者に対する賠償金(弁償金)の請求を、全面的に禁止する法律はありません。

法律的には、運送会社が荷物事故の賠償金(弁償金)を、荷物事故を起こしたトラックドライバーに請求することは、法的な手続きを踏めばなんの問題ありません。

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2.【重要】この場合は労働基準法違反!

上記で解説しましたが、被害を受けた荷主側からの賠償金や弁償金を、運送会社が荷物事故を起こしたトラックドライバー個人に請求することは、問題ではありません。

しかし、このような場合は法律に違反します。

『荷物事故を起こした場合は、一律10万円を請求する』などと事前に、会社の規定などに明記していた場合は、具体的な額を予め決めてしまっているため、賠償金(弁償金)ではなく、罰金という扱いになり労働基準法違反です。

重要ポイント!
  • 事後に被害側からの請求額を惹起者(荷物事故を起こした者)に請求すること自体はOK!
  • 事前に一律に金額を決めてしまっている場合は罰金になるのでNG!

まとめ

ここまで、運送業界の荷物事故について取り上げ記事を書かせていただきました。

トラックドライバーはロボットではなく人間ですので、荷物事故を回避することはどんなに注意していても難しいかもしれません。

また、賠償金や弁償金に関しては、荷物事故を起こしてしまったトラックドライバー個人に、金銭的負担が全くないということはほぼないと思っていただいて大丈夫です。

運送業界に対してマイナスな印象を与える問題ですが、ありのままをお伝えさせてもらいました。

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