【給与事情】トラックドライバーが貰える各種手当とは

目次

はじめに

まずこちらをご覧ください。

この記事を読むと分かること
  • トラックドライバーが貰える一般的な手当
  • 運送業界・トラックドライバーならではの手当

どの仕事をするにしても重要なものは、《給料》です。

そしてその給料の中で大事なものは《どんな手当が貰えるのか》だと思います。

今回は、トラックドライバーが貰える手当について解説していきます。

◆トラックドライバーが貰った実際の給与明細を大公開している記事はこちら↓↓

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トラックドライバーが貰える一般的な手当

トラックドライバーの給与システムや、給与計算方法は他の仕事を違い、少し複雑なものが多い様な気がします。

複雑な給与システムでも、毎月の給与で払われる手当に関しては、他の業界と同じものがたくさんあり、長く運送業界に身を置いても安心できる内容となっています。

ここでは、トラックドライバーが貰える一般的なものを紹介・解説します。

1.一般的な各種手当一覧

  • 時間外手当
  • 深夜手当
  • 皆勤手当
  • 通勤手当
  • 家族手当

謎に包まれている感のある運送業界ですが、意外にも他の業界と同じ様な手当がたくさんあります。

2.各手当の相場

皆さん一度は聞いたことのある手当ばかりだと思いますので、細かい説明に関しては省略させていただきます。

その代わり、大体の相場を私が今まで勤務した運送会社を参考に簡単に記載しておきます。

各手当の運送業界での相場
  • 皆勤手当・・・月15,000円~20,000円程度
  • 通勤手当・・・通勤距離による変動制または、月3,000円~5,000円程度の固定制
  • 家族手当・・・配偶者5,000円・子供2,500円程度

時間外手当や深夜手当は、他の業界と同様に法律に則った額がしっかり支給されます。

トラックドライバーならではの各種手当!

ここからは、『そんな手当があるの?』と少し驚いてしまうような、運送業界ならではの手当についてになります。

運送業界を志している人はぜひ参考にしてみてください。

運送業界ならではの手当一覧
  • 折り返し手当
  • 宿泊手当
  • 高速手当
  • バラ積み手当
  • 無事故手当

目安の金額として、私がトラックドライバーだった際に貰っていた額を記載しておきます。

1.折り返し手当

この手当は、会社に帰らず同じ仕事を繰り返し行う運行の時に付く手当です。

A地点(積込み)⇔B地点(下ろし)、このような運行は決められた期間会社の帰ることなく、1週間なら1週間、繰り返し行う運行です。

支給されていた金額
  • 1回の折り返し運行で1,000円

2.宿泊手当

その名の通り、会社に帰らず泊まり運行の際に付く手当です。

どんな運行内容であれ、日を超えて運行をする場合にはこの手当が1泊いくらで付きます。上記で紹介した折り返し手当に似ていますが、こちらは会社に帰らない仕事なら地点の制限はありません。

折り返し手当はなくても、この宿泊手当があるという運送会社は非常に多いと思います。

支給されていた金額
  • 1泊1,500円

(1)待機のための宿泊手当

長距離トラックドライバーをやっていると、待機のために宿泊することがよくあります。

  • 帰りの荷物が決まっていない
  • 週末で積み先が休みで週明けまで待機

このような待機のための宿泊にも手当が付きます。休みが無くなったりすることもあるので、上記で紹介した宿泊手当より多い額が支給されることが多いです。

3.高速手当

この手当は、運送会社によっては高速代還元金こうそくだいかんげんきん》という言い方をする会社もあります。

会社が設定した区間に高速を使わず、高速代を浮かせた場合、その節約した額が手当(還元金)として付きます。

Kazuya

会社が「その区間は高速を使ってもいいよ!」という設定区間なので、高速を使った場合でも高速代を給与などから引かれることはありません。
節約した場合のみ、節約した金額がそのまま手当として給与にプラスされます。

例えば、会社が設定した1運行の高速代上限が5,000円で、3,000円しか使わなかったとすると、その差額の2,000円が手当として支給されるといったシステムになります。

4.バラ積み手当

手当の解説に入る前に皆さんに質問です。《この状態を皆さんならどう思います?》

同じ運送会社のトラックA車と、B車は同じ積込み先で荷物を積んでいます。
A車・B車は共に同じ下ろし先で、トラックドライバーが貰える運賃も同じ額です。

A車の場合

積み先のフォークリフト作業員が、フォークリフトを使用して荷物を積んでくれ、積込み作業が15分ほどで終了。

イメージ
B車の場合

段ボールに入った荷物を1人で1,000ケース、手で積込みをして、2時間かかり積込みが終了

イメージ

この状態で、貰える運賃が同じ額というのは不公平だと思いませんか?

どんなに楽な積込みでも、逆にものすごく時間と体力を使う積込みでも、《荷主さんから支払われる運賃が同額》、なんて一見不公平と思うことがトラックドライバーをしているとよくあります。

そんな不公平を解消するためにあるのが、この《バラ積み手当》です。

Kazuya

会社の配車担当者が決めているので、自分の積込みが手積みであっても特に文句はないのですが、この手当があることによって、「よし!頑張って積むか!」とモチベーションになりました。

過去私が勤務した運送会社で、この手当があった会社は1社しかなかったので、あまりポピュラーな手当ではないのかもしれません。

支給されていた金額
  • 1回のバラ積みにつき1,000円

5.無事故手当

この手当はその名の通り、1ヶ月間無事故だった場合に支給されます。

車両事故はもちろんのことですが、荷物事故も対象になりますので、どちらも無事故という時にこの手当が付きます。

支給されていた金額
  • 月15,000円~20,000円程度

最後に

ここまでトラックドライバーが貰える手当について解説してきました。

トラックドライバーをしていた頃には、当たり前と思っていた手当ですが、いざ辞めてから考えると『運送業界ならではだな~』と思いながらこの記事を書いていました。

まだまだ運送業界には、他の業界にないことなどがたくさんありますので、皆さんに発信していきたいと思っています。

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