はじめに

まずこちらをご覧ください。
- 取消処分者講習の基本情報!(行われる場所・持ち物など)
- 取消処分者講習の日数と時間
- 取消処分者講習の内容(交通違反の種類によって内容が違う)
今回の記事は、取消処分者講習の基本情報・講習内容に関しての解説記事になります。
◆取消処分者講習の申込み方法や受講対象についてはこちらで解説しています↓↓
取消処分者講習の基本情報

1.取消処分者講習が行われる場所
まずは取消処分者講習が行われる場所についてです。
予約申込みの段階で場所が決定しますので、予約日・予約時間までに遅れず行くようにしてください。
- 各都道府県運転免許センターまたは、運転免許試験場
- 各都道府県公安委員会指定外自動車教習所・自動車学校
より詳しい取消処分者講習が行われる場所に関しては、各都道府県警察のホームページで確認してください。
2.取消処分者講習の日数と時間
取消処分者講習は、計2日間の日程で行われ、原則的に2日連続で行われます。ただし、《飲酒運転》で取消処分を受けた人は2日連続ではありません。
講習時間は、1日目は7時間・2日目は6時間、合計2日間13時間行われます。
(1)飲酒運転で取消処分を受けた場合
上記にも記載したように、飲酒運転で取消処分を受けた人は、取消処分者講習を2日連続で受けることが出来ません。
1日目(1回目)と2日目(2回目)の講習の間隔を、原則30日以上空けなければなりません。
講習間の間隔もそうなのですが、飲酒運転で取消処分を受けた人の取消処分者講習は《飲酒取消処分者講習》と言い、内容も他の違反理由で取消処分を受けた人と異なるものになります。
1回目の講習終了後に渡されるレポートに30日間の飲酒状況を記録しなければいけません。
下記にある内容を毎日記録して、2回目の講習時に提出します。
- 飲んだお酒の種類
- 飲酒した量
- 飲酒した場所(自宅・居酒屋など)
- 飲酒した理由(例:送別会だった・・など)
取消処分者講習当日

1.講習当日の持ち物
- 講習受講指定書(予約時に受け取ります)
- 筆記用具
- 写真(縦3㎝×横2.4㎝・無帽・無背景・上三分身・撮影6ヶ月以内のもの)
- 本人確認が出来るもの(保険証・マイナンバーカード・パスポートなど)
- 仮免許証(取得している人のみ)
- 講習料(30,550円)1日目のみ
- 飲料・昼ご飯(夕方までかかるので用意しておくこと)
2.講習当日の注意事項
全員が揃わないと講習が始められませんので、時間に余裕を持って会場に行くようにしてください。
また、講習で車両を運転することがありますので、運転に適した服装で講習に参加してください。(サンダル・ハイヒール・下駄などは厳禁)
飲酒取消処分者講習を受ける人は、講習冒頭にアルコール検査を行いますので、前日の飲酒は控えてください。
間違ってもアルコールが検出されることのないように注意してください。
取消処分者講習2日間の全内容

取消処分者講習は、受講生3人・講師1人、計4人で行われます。1日目・2日目共に同じメンバーです。
図のように、講師を囲むように座り、講習が行われます。1日目・2日目ともに同じ部屋、同じ座席位置になります。

1.取消処分者講習1日目
取消処分者講習1日目の主な講習内容は以下になります。
講習 | 内容 |
---|---|
①:自己紹介 | 講師を含めた4人全員で自己紹介をします。かなり細かく自分について話します。 |
②:アルコール検査 | 飲酒取消処分者講習の場合のみ |
③:運転適性検査 | 教習所などでも行う運転適性検査を行います。 |
④:安全運転についての講義 | 過去の交通事故例などを元に安全運転に対する講義が行われ、各自が意見を言い合います。 |
⑤:性格が運転に与える影響 | 運転適性検査の結果を元に、自分の性格が運転にどんな影響を与えるのかを学び、参加者全員で話し合いをします。 |
⑥:飲酒が運転に与える影響 | 飲酒取消処分者講習の場合のみ、飲酒状態で車を運転する危険性や影響、体内からアルコールが抜けるまでの時間などの講習が行われます。 |
⑦:実技講習 | ドライブシミュレーターを使用し講習を行います。 |
1時間に15分程の休憩があり、昼ご飯休憩もしっかり1時間程度あります。また、講習中に飲料などは飲むことが出来ますので、事前に準備しておいてください。
2日目の講習内容などの説明を受けて1日目は終了となります。
飲酒取消処分者講習の場合は、講習終了後に上記に記載したレポートを渡され、記入方法を説明してくれますので、しっかり記入して30日後以降の2日目に備えてください。
2.取消処分者講習2日目
取消処分者講習2日目の内容は以下になります。
飲酒取消処分者講習の場合以外は、1日目の翌日になります。(飲酒取消処分者講習の場合は1日目から約1か月後になります)
講習 | 内容 |
---|---|
①:レポート提出 | 飲酒取消処分者講習の場合は約30日間記録したレポートを提出します。 |
②:アルコール検査 | 飲酒取消処分者講習の場合のみ |
②:レポートを元に講義 | 提出したレポートを元に講義が行われます。(飲酒取消処分者講習の場合) |
③危険予知運転の講義 | 資料を元に危険予知運転の講義が行われます。 |
④実車講習 | 実際に車を運転して、指定されたコースを走ります。 |
⑤ミーティング | お互いの運転がどうだったか、参加者でミーティングをします。 |
⑥作文作成 | 取消処分者講習を受けての感想文書きます。文字数に指定がありますので、しっかり書きましょう。 |
⑦修了証書授与 | 取消処分者講習修了証書を貰い、講習が終了となります。 |
2日間の取消処分者講習終了後、《取消処分者講習修了証書》が貰えます。この修了証書は、運転免許再取得の際に必要になりますので大切に保管してください。
3.取消処分者講習修了証書の有効期限
取消処分者講習修了証書の有効期限は1年間です。
この1年の有効期限内に何らかの運転免許を取らなければなりません。もし、有効期限が過ぎてしまうと、再度取消処分者講習を受けることになりますので、必ず何らかの運転免許を取得してください。
最後に

ここまで、取消処分者講習の基本的な情報や講習内容について詳しく解説してきました。
30,550円というお金を払い、2日間という時間を要する講習ですが、運転免許再取得には必ず受講しなければなりません。また、取消処分を受けた交通違反が飲酒の場合は、講習間の間隔が30日以上空き、レポート記入など内容などやらなければならないことが増えます。
大変だとは思いますが、運転免許再取得のためですので、この記事を参考に準備をしてください。

読んでいただきありがとうございました!
コメント