【実体験】今まで勤務した運送会社の給与システムと計算方法について

目次

はじめに

時給制・日給制、世の中には色々な給与システムがあります。

私が以前やっていた、トラックドライバーは仕事内容によって、様々な給与システムがあります。

今回の記事では、トラックドライバーの給与システムには「一体どんなものがあるのか?」また、「どのように給与は計算されているのか?」について、いくつかの例をあげ解説していきたいと思います。

Kazuya

あくまでも、私が過去勤務していた運送会社で採用されていた給与システムです。参考情報としてご覧ください。

給与システムと給与計算方法の実例!

ここでは上記でも触れていますが、Kazuyaが今まで実際に勤務していた、運送会社が採用していた給与システムとその計算方法について取り上げ、解説していきます。

まず解説に入る前に一覧をご覧ください。

実際にあった給与体系一覧
  • 歩合運賃制
  • 1運行固定制
  • エリア固定制
  • 月給制
  • 時給制
Kazuya

私が経験した給与体系だけでもこれだけあります。ここからは、この給与体系について詳しく解説していきます!

1.運賃歩合制

この給与システムは、積んだ荷物の運賃により給与が変わっていくシステムです。

長距離運行を主にやっている運送会社に多くみられる給与システムがこちらです。どのような計算方法で給与が決まっているのかを紹介します。

Kazuya

基本的に長距離運行をする会社にしかない給与システムになると思います。泊まりが多く、あまり家には帰れない仕事が多い会社は、このシステムを採用しているところが多いです。

(1)給与計算方法

(1ヶ月の総運賃から1ヶ月の高速代を引いた額の20%)+基本給+各種手当=1ヶ月の給与

この計算方法で記載した、パーセンテージは私の勤務していた運送会社のものです。運送会社により、15%の会社もあれば、25%の会社もあります。

Kazuyaの実例
  • 仕事内容・・・一般雑貨・青果・果実などの輸送(長距離運行)
  • 車両・・・ウイング15トン車
  • 勤務日数(時間)・・・泊り運行が多いので日数・時間は不定

(2)このシステムのメリット・デメリット

メリット

メリットは、頑張れば頑張ったほど稼げる点にあります。「とにかくたくさん稼ぎたい!」という人には最適な給与システムです。

また、給与明細に会社がお客さん(荷主)からもらう運賃が記載されているので、オープンな環境で仕事をすることが出来ます。

デメリット

デメリットは、計算方法にもあるように『高速代が給与から引かれる』という点になります。

時間に余裕がある運行の場合は、高速を使わず節約すればいいのですが、高速を使わないと寝る時間が確保出来なかったり、時間に間に合わなかったりという時には、言い方を変えれば高速代が『自腹』ですので給与が減ってしまいます。

2.運行固定制

この給与システムは、運行によって運賃が決まっているシステムです。

コース設定がされていて、『1コースいくら』と金額が決まっています。行く場所などが毎日決まっている定期運行には、この給与システムが採用されています。

Kazuya

泊まりなどの運行がなく、日帰り運行が多い会社はよくこの給与システムです。

(1)給与計算方法

1運行金額+出勤日数+各種手当=1ヶ月の給与

◆Kazuyaの実例◆

Kazuyaの実例
  • 仕事内容・・・食品輸送(定期運行)
  • 車両・・・冷凍4トン車
  • 勤務日数(時間)・・・月26日勤務・1日10時間労働

(2)このシステムのメリット・デメリット

メリット

良くも悪くも、給与に波がありません。

荷物が少なく暇な時でも、変わりなく給与をもらうことが出来ます。

デメリット

逆に繁忙期などで荷物が多い時、どれだけ苦労してたくさんの荷物は積んでも、給与に全く影響はありません。例えば、10ケース積んで運行しても、1万ケース積んで運行しても、もらえる金額に変化はありません。

3.エリア別固定制

この給与システムは、行く場所によって運賃が決まっているシステムです。

上記で紹介した、運行固定制は1コースに対して金額が決まっていると解説しましたが、こちらは、行くエリアによって金額が決まっています。

例をあげると、『関東地方〇〇〇円』『関西地方〇〇〇円』と積む荷物や積み下ろし先に関係なく、会社が設定したエリアに行った場合の金額が固定され決まっています。

(1)給与計算方法

エリア別金額+運行数+各種手当=1ヶ月の給与

運行回数とは

ものすごく簡単な言い方をすると、『会社を出発して、仕事を終え会社に帰ってきた』この状態のことを、『運行』と言います。たとえ会社を出発して、帰社するまでに3日経過していても、1運行とカウントされます。

運行回数とは、この運行(出社⇒帰社)を何回行ったかを指します。

Kazuya

私自身この給与システムの運送会社で働いたことがありませんので、実例の記載は省略させていただきます。

(2)このシステムのメリット・デメリット

メリット

私的にあまりメリットのないシステムだと思います。

強いて言うなら、給与を自分で把握出来るというところでしょうか。

デメリット

そのエリア内であれば、どこに行っても、どんな荷物を積んでも、金額が変わらないというデメリットがあります。

たとえば、同じエリアに同じ会社のトラックが50ケース積んで運行しているとして、自分は1000ケース積んで運行していても、エリアが同じですのでもらえる金額は全く同じです。

4.月給制

この給与システムは、荷物・場所に関係なくひと月の給与が決まっているシステムです。

1ヶ月の給与が既に決まっているので、場所や荷物など、どんな運行をしても、給与に変化はありません。手当なども含んでいるので、給与が変わることは基本的にありません。

(1)このシステムのメリット・デメリット

メリット

固定運行制と同様に、月にもらえる給与が決まっているので波がありません。

また、暇で運行が無く運行日数が普段の月より少なくても、同じだけの給与をもらうことが出来ます。

デメリット

突然仕事が増えても、給与にプラスされることは基本的にありません。このような時のやりがいがあまりないのがデメリットです。

5.時給制

この給与システムは、アルバイトなどと同様に1時間いくらというシステムです。

「トラックドライバーで時給制?」と思った人は多いと思います。トラックドライバーの時給制は、コンビニバイトなどの時給制とは少し違いがあります。

何が違うかというと、基本的にベースとなる運行時間決まっていて、会社を出る時間・会社に帰ってくる時間を会社が設定しています。ですので、ちょっとズルをして早く出て時給を稼ごうと思ったり、わざとゆっくり仕事をして時給を稼ごうと思っても、それは通用しません。

道路状況などのやむをえない時ではないと時給はつきません。

(1)給与計算方法

時給+運行時間×出勤日数+基本給+各種手当=1ヶ月の給与

(2)このシステムのメリット・デメリット

メリット

トラックドライバー経験者として、あまり利点を感じないシステムです。あまりメリットは感じないのが正直な感想です。

デメリット

たとえば、天気が雪予報で道路の通行止めなどが予想され、積み先または、下ろし先に行くのに通行止めを回避するため、早く出発したい!なんてことが会社の許可がないと出来ません。

もし独断でそれをした場合、時給が付かないなんてことがあるかもしれません。良くも悪くも会社の決まり通り走らないといけないということです。

まとめ

ここまで、トラックドライバーの給与システムと、その給与計算方法についていくつか例をあげ解説してきました。

中のは経験者の私から見ても「なんでこの給与システムを採用しているんだろう?」というものもあります。自分に合った仕事内容、給与システムを見つけこの業界に飛び込んできて欲しいです。

次回は、『実際にKazuyaが現役トラックドライバー時代にもらっていた給与』を仕事内容とともに、大公開しちゃいます。

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